海外旅行での通信手段として、SIMカードの差し替えもWi-Fiルーターのレンタルも要らない「海外eSIM」が定着してきました。一方で「そもそもeSIMとは何か」「どうやって使うのか」「自分のスマホで使えるのか」が分からず、購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。 本記事では、海外eSIMの仕組みと他の通信手段との違い、メリット・デメリット、対応機種の確認方法を初心者向けに整理したうえで、購入からインストール、現地での切り替え、帰国後の処理までの使い方を手順で解説します。 つながらないときの対処法とよくある質問もまとめているので、初めて海外eSIMを使う方の準備にお役立てください。
目次

eSIMとは、海外旅行時などにSIMカードの交換なしで海外(国内含む)のデータ通信を利用できるものです。海外用のeSIMを出発前にインストールして設定しておけば、海外に到着したその瞬間から現地のネットに接続できます。
eSIMとは、スマホ本体にあらかじめ埋め込まれた「内蔵型SIM」のことです。海外eSIMは、この内蔵型SIMに渡航先で使える通信プランをオンラインで書き込んで使うサービスを指します。

これまでは、データ通信を行うために小さな「物理SIMカード」を差し込むのが一般的でした。しかし、近年のスマホにはSIM機能を代替するICチップが内蔵されており、オンライン上の操作だけで通信キャリアの切り替えが可能になりました。
そのためeSIM対応スマホであれば、SIMカードを交換しなくても、渡航先の通信プランを購入してインストールするだけで海外のデータ通信を使えます。SIMカードを郵送で受け取ったり、現地で購入したりする手間が一切なくなるのが最大の特徴です。
eSIMとはSIMカード不要の通信方法!メリット・デメリットや海外旅行での活用方法を解説
オンラインで通信キャリアの変更や海外データ通信の利用ができるeSIMは、その便利さから世界中で急速に普及が進んでいます。
iPhoneを製造・販売しているアップル社もeSIMの普及に力を入れており、2018年に発売されたiPhone XR・XS・XS Max以降のiPhoneはすべてeSIMに対応しています。日本で販売されるiPhone 17シリーズは物理SIMスロットをなくしたeSIM専用モデルになりました。
日本の総務省も、2021年に「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を策定するなどeSIMの普及を積極的に推進しており、eSIM普及の流れはこれからも進んでいくと考えられます。
海外でネットを使う方法は、主に海外eSIM・海外ローミング・レンタルWi-Fi・現地SIMカードの4つです。それぞれ準備の仕方や荷物、注意点が異なります。
方法 | 準備の仕方 | 持ち物 | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
海外eSIM | アプリやWebで購入し、スマホにインストール | 不要(スマホのみ) | eSIM対応機種が必要。多くはデータ専用 | eSIM対応スマホを持ち、準備をオンラインで済ませたい人 |
海外ローミング | 契約中のキャリアで申し込み | 不要(スマホのみ) | キャリアによって対応国・日数・容量が限られる | 設定を変えずに短期間だけ使いたい人 |
レンタルWi-Fi | 事前予約し、空港などで受け取り | ルーター・充電器を携行 | 受け取り・返却の手間、紛失・故障のリスク | 複数人・複数端末で1台を共有したい人 |
現地SIMカード | 現地の店舗や空港で購入 | SIMピン・元のSIMの保管 | 現地語でのやり取り、SIM交換時の紛失リスク | 現地の電話番号が必要な人 |
eSIMは、これまでの通信手段と比較して「手続きの簡単さ」「持ち運びの身軽さ」の面で優れています。eSIM対応スマホを持っていて、データ通信が中心の旅行であれば、まず海外eSIMを検討するとよいでしょう。
一方で、複数人で1台の回線を共有したい場合はレンタルWi-Fi、現地の電話番号で通話やSMSを受けたい場合は電話番号付きの現地SIMカードが向いています。料金や使い勝手の詳しい比較は、別記事で解説しています。
eSIM・ポケットWiFiどっちがいい?海外利用で損しない選び方
海外eSIMには多くのメリットがある一方で、事前に知っておきたいデメリットもあります。ここではそれぞれを整理します。

①料金を抑えやすい。eSIMはレンタルWi-Fiより低コストで利用できる場合が多く、滞在に必要な期間と容量のプランだけを購入すれば費用を抑えられます。旅行のスケジュールが変わった場合も、端末からすぐに追加購入や延長の手続きができる柔軟さがあります。
②手続きがオンラインで完結し、即日使える。eSIMは端末からオンラインで開通手続きができ、購入後すぐに利用できるサービスが多くあります。例えば、国内「旅行用eSIMアプリ」DL数No.1の海外eSIMアプリ「トリファ」では、購入から設定、利用開始までが最短3分で完了します。海外渡航が急に決まった場合でも、空港などのWi-Fi環境があれば現地からでもセットアップできます。
③通信機器の受け取り・返却が不要。端末にインストールするだけで使えるので、レンタルWi-Fiルーターのような受け取りと返却の手間がありません。ルーターやその充電用のモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要もなく、荷物を軽くして旅行を楽しめます。
④SIMカードの入れ替えが不要。小さなSIMカードやSIMピンを扱う必要がないため、紛失や損傷のリスクがありません。日本の物理SIMを入れたまま、海外eSIMをデータ通信用に使うデュアルSIM運用ができます。
⑤国をまたいでも切り替えが簡単。従来のSIMカードでは国や地域を移動するたびに入れ替えが必要でしたが、eSIMなら端末上の操作で切り替えられます。「アジア周遊」「ヨーロッパ周遊」のような周遊プランを選べば、複数国をまたぐ旅行でもプランを買い直す必要がありません。ドイツのように2017年7月からプリペイドSIMの購入時に本人確認が義務化された国でも、渡航前に用意した海外eSIMなら購入規制の影響を受けずに済みます。
海外旅行で使うならSIMカードとeSIMどっちがいい?メリット・デメリットから設定方法まで解説
①現地の電話番号は使えない。ほとんどの海外eSIMはデータ通信専用で、現地の電話番号を提供していません。現地の番号での通話やSMSが必ず必要な方は、日本で契約しているキャリアの海外通話サービスや、電話番号付きの現地SIMカードを検討してください。一方で、LINEやInstagramの通話機能は海外eSIMでも問題なく使えます。
②eSIM未対応のスマホでは使えない。eSIMは急速に普及していますが、未対応の機種や、海外で購入した端末の一部には使えないものがあります。対応機種の確認方法は次の章で解説します。
③実名登録が必要な国がある。台湾など一部の国では、現地キャリアの回線を使うeSIMにパスポート情報の登録(実名登録)が必要な場合があります。購入前に、渡航先の条件とサービス側の対応状況を確認しておきましょう。
④有効期限の起算がサービスで異なる。利用期間のカウント開始タイミングはサービスによって異なります。トリファはプラン対象国で電波をつかんだ時点から起算しますが、日本でうっかり有効化すると期間が前倒しで始まるサービスもあるため、事前に確認しておくと無駄がありません。
海外eSIMを使う前に、自分のスマホがeSIMに対応しているかを確認しましょう。2026年時点の主な対応機種と確認方法をまとめます。
iPhoneは、2018年発売のiPhone XR・XS・XS Max以降の全モデルがeSIMに対応しています。日本で販売されるiPhone 17・iPhone Air・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Max・iPhone 17eは、物理SIMスロットのないeSIM専用モデルです。
確認方法は「設定」→「一般」→「情報」の順に開き、「EID」の項目があればeSIM対応機種です。電話アプリで「*#06#」と入力してEIDが表示されるかでも確認できます。
なお、中国本土向けのiPhoneは一部機種を除きeSIMに対応しておらず、香港・マカオ向けには物理SIM2枚のデュアルSIM仕様のモデルがあります。海外で購入した端末を使う場合は、仕様を確認しておきましょう。
Androidは、Google Pixel 4以降、Galaxy S23以降やAシリーズの一部、Xperia 1 IV・5 IV・10 IV以降、AQUOS sense4 lite・wishシリーズ・R7以降など、2019年以降に発売された多くの機種がeSIMに対応しています。メーカーやキャリア版によって対応が異なるため、機種名で公式サイトを確認するのが確実です。
確認方法は、電話アプリで「*#06#」と入力し、「EID」が表示されればeSIM対応機種です。あわせて、海外eSIMを使うには端末のSIMロックが解除されている必要があります。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーですが、それ以前のキャリア端末はロック解除の手続きを済ませておきましょう。
【2026年最新】eSIM対応機種一覧|iPhone・Android確認方法とおすすめスマホ
海外eSIMは、手元の端末を操作するだけで導入できます。出発前から帰国後までの流れは次の5ステップです。
渡航先・利用日数・データ容量(または無制限)を選んで、サービスのアプリやWebサイトから購入します。周遊旅行なら地域プランの対応国に訪問国が含まれているかを確認しましょう。購入は出発の数日前までを目安にしておくと、設定でつまずいても余裕を持って対処できます。
データ容量の目安は、1GBでSNSメッセージ約50万回・画像の送受信約250〜500枚・480p動画約1時間40分程度です(トリファ公式ヘルプの目安)。地図やSNS中心なら1日1GB未満で足りることが多く、動画視聴やテザリングをするなら1日数GB〜無制限を見込みましょう。迷ったら無制限プランや、後から追加購入できるサービスを選ぶと安心です。
購入後、QRコードやアプリの案内に従ってeSIMをスマホにインストールします。iPhoneは「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」からQRコードを読み取る方法のほか、対応アプリからのワンタップ追加や手動入力にも対応しています。AndroidはQRコードの読み取りまたは手動入力が基本です。
インストールにはインターネット接続が必要なため、出発前に自宅などの安定したWi-Fi環境で済ませておくのがおすすめです。現地でのインストールは通信環境によって時間がかかることがあります。
eSIM設定はいつやるべき?事前にすべきポイントを徹底解説!
インストール後は、海外eSIMの回線を「オフ」のままにしておきます。日本で有効化すると、サービスによっては利用期間のカウントが始まってしまうためです。あわせて、日本の主回線のデータローミングがオフになっていることも確認しておくと、現地で意図せずキャリアのローミング料金が発生するのを防げます。
海外用eSIMを日本でオンにしてしまったら?対処法と注意点を紹介
渡航先に到着したら、海外eSIMの回線を「オン」にし、その回線のデータローミングを有効にします。モバイルデータ通信のデフォルト回線を海外eSIMに設定すれば、現地の電波をつかんだ時点で通信が始まります。音声通話やSMSは日本の主回線に残しておけば、日本の電話番号も引き続き使えます。
切り替えのタイミングは、飛行機を降りて機内モードを解除する前後がスムーズです。到着後すぐに地図や配車アプリを使いたい場合は、出発前に設定手順を確認しておくと迷いません。
帰国したら、海外eSIMの回線をオフにし、モバイルデータ通信のデフォルト回線を日本の主回線に戻します。これだけで元の状態に復帰します。
使い終わったeSIMをすぐに削除する必要はありません。サービスによっては同じ回線に追加チャージして次回も使える一方、削除すると同じQRコードで再インストールできない場合があります。削除は、次回の利用予定がないことを確認してから行いましょう。
現地でつながらないときは、まず設定を順番に確認します。多くの場合、データローミングの有効化やAPN設定の見直しで解決します。
確認する順番は次の4点です。①海外eSIMの回線がオンで、データローミングも有効になっているか。②モバイルデータ通信のデフォルト回線が海外eSIMになっているか。③サービスが指定するAPN設定が入っているか。④機内モードのオン・オフや端末の再起動で電波をつかみ直せるか。
それでも改善しない場合は、Wi-Fiをオフにして海外eSIM単独での接続を確認したうえで、ネットワーク設定のリセットを試します。リセット後はWi-Fiのパスワードなどを再入力する必要があるため、控えておくと安心です。
設定を見直しても解決しない場合は、eSIM提供元のサポートに問い合わせましょう。現地では時差や言語の壁があるため、24時間対応で日本語のサポートがあるサービスを選んでおくと、トラブル時にすぐ相談できて安心です。
トリファが繋がらない原因と対処法|iPhone・Android別に解説
最後に、海外eSIMを初めて使う方からよく寄せられる質問に回答します。
Q. 海外のeSIMはどうやって使うの?
A. 出発前にアプリやWebで渡航先のプランを購入し、Wi-Fi環境でスマホにインストールしておきます。現地に着いたら海外eSIMの回線をオンにしてデータローミングを有効にすれば利用開始です。帰国後は回線をオフにして日本の回線に戻します。
Q. eSIMはやめたほうがいい?
A. eSIM非対応の端末を使っている場合や、現地の電話番号での通話・SMSが必須の場合は、レンタルWi-Fiや電話番号付きの現地SIMの方が向いています。eSIM対応端末でデータ通信が中心なら、準備を出発前に済ませられる海外eSIMの方が手間は少なくなります。
Q. なぜeSIMは不評だと言われることがある?
A. 初回の設定でつまずきやすいこと、「無制限」プランでも速度制限がある場合があること、購入後のキャンセルに条件があることなどが理由に挙げられます。出発前にWi-Fi環境でインストールを済ませる、速度制限や返金の条件を確認する、日本語サポートのあるサービスを選ぶ、といった準備で避けられるものがほとんどです。
Q. 日本の電話番号は海外でも使える?
A. 日本の物理SIMを入れたまま海外eSIMをデータ通信用に使うデュアルSIM運用にすれば、日本の番号での着信やSMS受信は可能です。ただし通話・SMSは日本のキャリアの海外料金がかかるため、通話はLINEなどのアプリを使うのが一般的です。
Q. 1つの海外eSIMを複数の国で使える?
A. 「アジア周遊」「ヨーロッパ周遊」のような地域プランや、多数の国に対応するグローバルプランを選べば、1つのeSIMで複数の国を移動しながら使えます。対応国はプランごとに異なるため、訪問予定の国がすべて含まれているかを購入前に確認してください。
Q. 海外eSIMはどこの会社がいい?
A. 日本語サポートの有無、料金、無制限プランの条件、アプリの使いやすさで比較して選びます。主要10社の比較と渡航先別の料金表は、別記事で詳しくまとめています。
海外eSIMおすすめ10社を徹底比較【2026年9月最新】料金・対応国・日本語サポートで選ぶ

トリファは、国内「旅行用eSIMアプリ」DL数No.1の海外eSIMアプリです。200以上の国と地域に対応し、購入から設定、利用開始までがアプリの中で最短3分で完了します。
スマホにアプリを入れた後は、日本語の案内に沿って進むだけで海外eSIMの設定が終わります。何かわからないことがあった時には、24時間365日、日本人スタッフによる有人チャットサポートにすぐ相談できるため、eSIMが初めての方やスマホの操作に慣れない方でも安心して利用できます。
さらに、料金はプリペイド式(前払い)で追加費用がかからないため、「海外でデータを使いすぎて、後から高額請求が届かないか」という不安を感じずに旅行を楽しめます。
※国内「旅行用eSIMアプリ」DL数No.1は、2025年4月〜2026年3月のダウンロード数(AppTweak調べ、iOS・Android合算)に基づきます。

ライター
トリファ編集部(海外eSIM・通信担当)
海外旅行中の通信トラブルを減らすことを目的に、eSIMアプリ「トリファ」を提供する中で得られた知見(設定時のつまずきポイントや問い合わせ傾向)をもとに、海外eSIMの選び方や設定手順(iPhone/Android)、周遊時の回線切替、テザリング可否などをわかりやすく解説しています。料金・対応国・利用条件など変わりやすい情報は、各サービスの公式サイト・運営会社の最新情報を確認し、更新があれば記事へ反映します。
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